
保育事業への夢をカタチに
地域待望の認定こども園を開園
夢の実現に向け関与先とともに歩む
2015年に制度開始した小規模保育事業。これに自身の経験を活かし、精力的に取り組まれてきたのがKさまです。個人事業者だった当初から、関与を続けてこられた千葉会員によると、「長年の実績で、地域からの信頼も厚いKさま運営の保育施設ですから、事業は非常に順調でした。しかし、小規模保育の受け入れ対象は0~2歳児で、3歳以降は他施設への転園が必要となります。定員も19名までと決められており、より質の高い保育の提供と待機児童の解消を目指すKさまにとって、認定こども園※への移行は、必ずや叶えたい夢だったのです」
Kさまが代表を務めるY社の月次巡回監査を担当し、常に経営に寄り添ってきた職員の相野さんは、「できることはすべてサポートしたい」という思いから、夢への第一歩を提案されました。「申請の約一年前から仙台市と打ち合わせを重ね、そのすべてに私も同席。審査に至るまでには、さまざまな準備が必要と分かり、第三者の協力を得たプロジェクトとして始動させました」





「今回、大半の業務を任せていただき、大きなやりがいと貴重な経験を得ることができました」と語る職員の相野耕平さん。
※認定こども園:保育園と幼稚園の要素を併せ持つ、内閣府管轄の未就学児向け保育・教育施設。0歳~就学前の子どもを受け入れることができ、保護者の就労状況に関係なく入園できることや、通常の幼稚園よりも保育時間が長いことが特徴です。
企画立案から事業化までトータルにサポート
事業計画を策定するにあたり、パートナーとして参画したのは、仙台銀行さまと大和ハウスでした。「仙台銀行さまには、健全な財務状況を開設後も維持するため、事業化に向けた資金調達について協力を仰ぎました。保育施設の実績が豊富な大和ハウスさんには、Kさまのイメージに沿った施設づくりをお願いすることになりました」
相野さんは、行政との調整、事業化予算の立案、建設地の確保、設計プランニングなど、認可申請に係るほぼすべての業務に参加、ときには主導されるなど、まさに八面六臂の活躍。こうして、無事に認可を受け、2023年4月に認定こども園「まつもりこどもえん」が開園しました。最後に千葉会員は、
「行政の審査や融資において、財務会計への信頼性が大きな意味を持つことを改めて実感できました。それは、私たちが徹底して取り組んでいる月次巡回監査や書面添付が重要な役割を果たしたことを意味します。行政からも『今後、認可取得を考える事業者を紹介したい』と評価を受けました。また、同じ三者で取り組みたいですね」

今回、保育事業におけるY社さまの豊かな実績と事業性の評価に加え、バックアップされているのが信頼の置けるTKC会員事務所であること、きちんとした情報開示で決算書の信頼性の高い点などが、融資における大きなポイントとなりました。
もちろん、建物の設計施工を大和ハウスさんが担当されることも、認可取得への大きなアドバンテージになったと考えています。本案件は、当行にとっても今後に活かせる貴重な実例になりました。
| 「保育施設らしくない建物」をコンセプトに設計された、2階建てのシックなデザインの建物。清潔感ある明るい色調の設えが施された室内には、0~5歳の1歳毎の保育室が設定されています。廊下に設置したレールは、壁を傷つけずに子どもの作品展示ができるアイデアです。 |
| 建物情報 ■ 所在地/宮城県仙台市 ■ 敷地面積/734.08㎡(222.05坪) ■ 延床面積/457.20㎡(138.30坪) ■ 完成年月/2023年3月 ■ 担当/北日本支社 住宅事業部 |
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Kさまは、「地域の待機児童の解消にもっと幅広く貢献したい」との思いから、取り組まれていた小規模保育事業から認定こども園への移行を、将来的なビジョンとして思い描かれていた。
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2021年、千葉会員と担当者の相野さんが中心となり、プロジェクトチームを結成。資金面で仙台銀行さま、施設面で大和ハウスが参画し、自治体への申請に向けた準備が始まる。
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認可取得に向け、財務会計の健全化、資金調達、建築地の確保、施設計画の検討など、計画のあらゆる面において、相野さんがKさまをサポート。
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仙台市からの認可を無事取得し、地域待望の認定こども園「まつもりこどもえん」が2023年4月に開園した。